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パペット打ち合わせ
今日は久しぶりにぬいぐるみ作家の北條さんのお宅を訪問。
ケロミンパペットに楽器のパーツを組み込む作業の依頼です。
それと併せて、ケロミンの構造の細部についても打ち合わせ。

私も10年間、車の足回りの開発をやっていましたので、
構造を考えることは素人ではありませんが、
流石はキャリア○十年。ぬいぐるみのプロです。
楽器のパーツとパペットの接合部分の構造について、
相談すると的確な提案が帰ってきます。

おかげでパペットから楽器部分を完全に取り外して
水洗いが出来る見通しが立ちました!!
| パペット | 20:58 | comments(2) | - |
リンク
ケロミン開発と、シンボルマークの作成に協力いただいた方のサイトをリンクしました。

Gnome ケロミンパペットを作っていただいている北條安芸さんのサイト。
(ノーム)  作りたいもののイメージさえ正確に伝わればそのままのぬいぐるみを
      作って下さる凄い腕をお持ちです。

Frogram ケロミンのシンボルマークを作って下さったケロ友E3のサイト。
      カエルをテーマとしたフラッシュの作品がメイン。
      シンボルマークは商標登録出願中につき、登録後に公開します。

E−Label ケロの宮の音楽の先生のひとり、ビオラ奏者えつをさんのサイト。
      音楽と温泉、ウサギがメインテーマです。
| 日記 | 19:52 | comments(0) | - |
ぬいぐるみ到着
通販で頼んだ3匹のぬいぐるみが届きました。
体のラインだとか手足の作りが参考になります。
小さな水かきのついた手がマニアックですね。
| パペット | 21:21 | comments(2) | trackbacks(0) |
社用族??
今日はケロミンの参考にするために
アカメガエルとヤドクガエルのぬいぐるみを会社の経費で発注しました。
このページの上から2,3,5番目の3匹。
カエルのぬいぐるみとしてはボクの知る限り一番リアルそうです。

ケロミンの開発を始めてから、
好きなカエルグッズが経費として計上できるという
カエラーとして有り難い身分になりました(^^;
ぬいぐるみや本は高くても数千円止まりですので、可愛い社用族?です。
仕事に使うという一線は守ってますが、楽しんでいるのは間違いありません。
好きなことを仕事にするメリットですね。
| 日記 | 18:03 | comments(2) | trackbacks(0) |
製品の寿命(その4:電子回路続編)
昨日、ある時計屋さんで40〜50年動いているという電気式の時計を見せてもらいました。その時計はRICHOの製品で、ラジオの時報を受信して定期的に誤差を修正するという、現在主流の電波時計と同じ機能を大昔に実現していた優れ物です。購入以来その時計屋さんの標準時計として一度も故障することなく動き続けているそうです。

高信頼・長寿命の電子回路として非常に興味が湧いたので、
無理を言って中を開けて見せていただきました。
私は使われている部品から35年ぐらい前に作られたと見ました。

35年前だとしても、ラジオが組み込まれたアナログ式のモーターで針の回転する時計が、一度も故障することなく動き続けていることは、高信頼、長寿命の電子回路を作ろうとする者から見ると非常に心強いものがあります。
私が寿命を懸念した電解コンデンサも多数使われています。適切な使い方をすれば電解コンデンサも35年経って大丈夫だということが分かりました。


余談ですが、
時計が電子化されてから電気系メーカーが時計の市場に参入しましたが、
時計としてシェアの取れなかったRICOHであるとか、MARUMANなどは、
私の知る限り真面目なもの作りをしているのです。
今回の寿命もそうですし、時計の一番大切な基本確度、精密さですね。
この部分が良くできていて要するになかなか狂わないのです。
時計に関連する測定の仕事もしている関係でちょっと詳しいのです。
良いものを作ってもそれだけでは商業的に成功するとは限らないのが難しいところですね。
| - | 11:50 | comments(0) | - |
ケロミンの使われるシーン
このブログを継続して見ている方は
ケロミンに興味を持って下さっていると思うのですが、
どのような使い方をイメージしていますか?

これまでにこのブログにコメント下さった方15名のうち、男性はひとりだけ。
ほかの14名の方は女性ばかりです。
ですので発売して最初に買って下さるのは、
20〜30代の女性が中心になるのでしょう。

若い女性はどんなシーンでケロミンを使うのでしょうか?
自宅でくつろいで、好きなレパートリーを歌いながら。
ホームパーティーで気の置けない友人といっしょに。
カラオケボックスに持ち込んで ・・・・・・。
| 募集、お願い | 19:44 | comments(5) | trackbacks(0) |
探しています。
今日は、これから先の開発、製造、販売を考えたときに必要となることで、
皆さんの協力が得られたらありがたい思うことについてリストアップしてみました。

開発に関して
☆音声WAVファイルのマイコンへの取り込み
 ケロミンではPCM音源と言って、実際に録音した音を元にその音の高さを変えて楽器の音にします。
 元の音、この場合はWindows標準のwavファイルになります。
 これをマイコンの中に取り込むのですが、このやり方をご存知の方がいれば教えて下さい。wavファイルの構造を知れば何とかなりそうかとは思いますが、先生がいれば早いので。

製造に関して
☆樹脂成形の業者さん探し
 先行販売分は手作り的な対応を考えていますが、
 夏以降の量産にはスピーカーボックス部分は専用のプラスチック部品を作ります。
 このため首都圏近郊で良い業者さんを探しています。

販売に関して
☆パッケージング、発送業務の業者さん探し
 基本的にネット販売で行きます。そのため、工場から出荷した製品を
 パッケージングして、注文受付・入金確認・発送の業務をやって下さる
 首都圏のアウトソーシング業者さんを探しています。

良い情報をお持ちの方、ご協力をお願いします!!
| 募集、お願い | 23:18 | comments(0) | trackbacks(0) |
製品の寿命(その3:パペット)
昨日の電子回路に続き、今日はパペット部分です。
ぬいぐるみやパペットを長く使ったときの一番の問題はやはり汚れでしょう。
一昨日の質問でもありましたが、洗濯できるかがどうかが大きなポイントです。
洗濯するためには電子回路部分が取り外せないと無理です。
整備性の観点からも取り外せることが望ましいので
電子回路の主要な部分は右腕に集中させます。
また、スピーカーと電池はお腹の中に埋め込む構造にして、
この2つの部分はパペットから分離できる構造にしたいと考えています。

洗濯する上で一番の問題は口パクセンサなのです。
これも入れ歯のように取り外せれば問題が無いのですが、
なかなか上手く構造が成り立ちそうにないので、
パペットの内部に縫い込むことになりそうです。
口パクの部分にも数は少ないですが半導体部品を使う予定なので、
この部分の防水措置を何とかして水洗いが出来るようにしたいものです。
少なくとも、水洗いかドライクリーニングのどちらかは出来るようにするつもりです。
ぬいぐるみ作家さんに相談してやり方を考えたいと思います。

汚れ以外の問題は、型くずれ、摩耗、ほつれ、でしょう。
先日テレビで見たパペットマペットのウシ君は、
親指の当たるところが摩耗して生地に穴が開いていました。
パペットも使い込むと場所によっては穴が開くようです。
長く使うことを前提にするなら、事前に局部的な補強もしておくべきかもしれません。
しかしこの辺りに関しては私は素人なので要望を伝えるまでで、
具体的な方策はぬいぐるみ作家さんにお願いすることになります。
構造の設計から生地の選び方、裁断、縫製など、
必ずその道の専門家ならではの様々なノウハウがあるはずですから。
| 工業製品として | 20:32 | comments(7) | trackbacks(1) |
製品の寿命(その2:電子回路)
昨日は製品寿命の目標設定という内容でしたので、今日はその具体策を書こうと思います。

みなさんパペット部分の洗濯の可否に関心があると思うのですが、
都合により今日は電子回路の寿命に関して先に話をします。


真空管が発明されたのが1907年、トランジスタの発明が1947年ですから、
電子回路がこの世に出現してからまだ100年も経っていません。
ですからアコースティック楽器のように数百年後の状態というのは電子回路
は未体験なわけで、実際に確認した人はまだ誰ひとりとしていないのです。
それでも温度等の設定条件を操作することで加速実験ということは出来ます。

いきなり数百年後の目標を立てることは裏付けのある検証が出来ないので、
とりあえず1人の子供がお誕生のお祝いにケロミンをプレゼントされて、
大人になるまで動き続ける電子楽器を作りたいと思います。
童謡の「おじいさんの時計」のように100年動き続ける。
と言いたいのですが、製造した時点で使った部品が廃品種になることは目に見えていますので、それしか言えないところがつらいです。
電子回路は高度になるほどに専用の部品が必要になりますから、メーカーとしては最初に使った部品が製造中止になっても、保守用としてその部品を持ち続けなければならないのです。そして何より会社が存続しなければその約束も果たせないのです。(万一そのような事態になったときは、少なくともメンテナンスのための技術情報はネット上に公開して残しておくつもりです。)

使用する全ての部品について裏付けを揃えて20年後の動作を推測することも
まず不可能ですが、これまでに故障するパターンの分かっている部品に関しては
全て何らかの対応を考えておくということにしたいと思います。

電子部品でまず壊れやすいのは接点を持った部品、つまりスイッチであるとか、ボリュームです。信頼性の観点からはこれらを一切無くしてしまうのが一番なので、将来的にはそうしたいですが、部品の入手や開発工数がかかることから当分の間はそうは行かないのです。生産が立ち上がってしばらくは、入手できるスイッチやボリュームの中で高信頼のものを使うことで対応するつもりです。これらの物については保守用部品を維持する必要があります。

次に電解コンデンサ。音声信号を使う回路ではよく使う部品です。この部品は年月の経過と共に容量が低下するのです。これは大きな容量が必要な部分に使うコンデンサで、これまではこれを置き換える部品が無かったのですが、最近は積層セラミックコンデンサというものが大きな容量にも対応してきました。現状では非常に高価なのですが出来る限りこちらを使うことで対応します。

スピーカーのエッジ(振動板の周辺の可動部分)にウレタンが使われいるものがあります。これは20年程度でボロボロになるようなので、ケロミン用スピーカーのエッジには他の材質を使います。

電池ボックスの材質。電池ボックスにはバネの力が加わり続けるので、プラスチックですと長い年月の間に割れてしまうものが多くあります。ここは金属製の電池ボックスにします。

接着剤。使い方によりますが、10年以上すると剥がれてくるものがあるのです。
材質、使い方等は要注意です。

あとは全ての部品について言えることですが、耐えられる電圧、電流、電力に関して余裕を持って使うことですね。

現時点では20年でしたらここに挙げた対策を施すことで使い続けられる可能性が高いと考えているのです。
この他にも長く持たせるにはこうするべきだ、こうした方が良いよ、という知見をお持ちの方は是非是非教えて下さい。
| 工業製品として | 23:59 | comments(4) | trackbacks(1) |
製品の寿命(その1:目標の設定)
今晩は製品の寿命という、大切だけれども地味な話をしたいと思います。
楽器の名器といえば素人の私でも思い浮かぶのはストラディバリウス。
このヴァイオリンは約300年前に製作されたもので、
現在使われているストラディバリウスは、製作された後の音楽技術の進歩に
合わせて後代の職人が手を加えてはいるそうです。
しかしそれにしてもアコースティック楽器の寿命というものは恐ろしく長いものですね。
これは、一つの楽器として完成されたものであるが故に、長く大切に使われ続けているのでしょう。


私がこれまでに開発してきたのは、主として車と電子機器ですが、車の寿命は平均して約10年。電子機器はものにもよりますが、数年から数十年でしょう。
現代の複雑な工業製品は、最初の段階で製品寿命を設定して開発します。
これは技術が進歩して、数年後にはその製品が陳腐化することを前提にしているわけです。ものによっては買い換えを促進するために意図的に寿命を短縮しているものすらあります。
車が平均10年で廃車される背景には、
・車検制度や整備、税金で持っているだけで維持費がかかるので、
 最低でもかなりのお金がかかるなら新しくて良い車に乗った方が良い。
・車は移動という有用性の他に、社会的な地位を象徴する意味合いが期待される。
・現時点では新しい車の方が安全性や排出ガスの点で、また一部の車は燃費で優れる。
これらの理由により10年しか使われないわけです。
それでも一台の車なら車で、10年しか使われずに廃車されることを前提として、
使っている部品の多くが100年持つとするなら、部品の寿命を短くして、
軽くしてその分燃費の良い価格の安い製品を提供した方がユーザーの為にもなる
という考え方をしています。この考えは私も支持します。

製品の寿命をコントロールして安くするという考えがユーザーの立場から見ても正統性を持つのは、あくまでその製品が陳腐化して使われなくなることが前提です。
では、ケロミンの場合はどうなるか、どのような場合に陳腐化するのかを考えてみます。
ケロミンはパペット型電子楽器ですから、一種の人形としての属性と、電子楽器としての属性を持っています。
まず人形として考えてみると、人形が捨てられるときはどのような場合か?
1,はじめから魅力が無い場合。
2,はやりもので流行が過ぎた場合。雛人形等で、必要な時期が過ぎた場合。
3,持ち主の趣向が変わり、飽きられた場合。
4,住宅事情等で、持ち続けることが出来なくなった場合。
5,壊れた、痛んだ場合。
ケースとしてはこの程度でしょうか。
何れにしても、良いもので壊れないものであればいつまでも持ち続けたいと思うでしょう。

次に電子楽器として。電子楽器が捨てられる場合は、人形の場合に加えて、更に性能の良いものが現れて置き換えられる場合があります。性能といっても、更に場合分けが必要で、
6,基本性能が優れたものに置き換えられる場合。
 楽器の基本性能は音の良さ、操作性、表現力、こういった部分で優れたものが後から現れれば取り替えたくなるのは当然です。
7,エネルギー消費効率他、ランニングコストの優れたものに置き換えられる場合。
 電池寿命が特に短い製品であるとか、アンプなどで大電力を消費する場合は取り替えたくなるでしょう。また、維持費の高い物は交換の対象になるでしょう。
8,新機能付のもの、多機能なものに置き換えられる場合。
 従来のものに無い魅力的な機能が備わった新製品が現れたら交換したくなるでしょう。

このように、楽器に限らず電子機器の場合は、電子技術という21世紀初頭では未だ発展途上の技術の上に成り立つものであるが故に、完成されたアコースティック楽器とは違って常に新製品の挑戦を受け、敗れ去るという宿命があるように思います。(例外としては使用状況が限定され、その範囲に関しては電子技術が充分に成熟している領域の製品が考えられます。電子ピアノなどはこれに該当するでしょう。)それでも、6,7,8の内容をよくよく吟味してみると、
6の基本性能は、楽器としての操作系が決まってしまえば、スタート地点からゴール地点が見渡せます。最初から最高のものは無理だとしても、時代を経ても充分に使い物になる基本性能を持たせることは可能です。
7のエネルギー消費効率ですが、ケロミンの場合は電池寿命が不便を感じるほど悪くなければそれで済むと考えられます。
8の新機能としては、今後どのようなものが現れるかは分かりません。可能性は認めても、未来の未知のものに勝ることは必要はありませんから、このケースは想定外とします。

このように考えていくと、ケロミンの製品寿命についてユーザーの立場から見て、陳腐化するので短くても良いという理由は見当たりません。
以上の考察から、ケロミンの寿命は出来る限り長持ちするものとし、また、メンテナンスを考慮した構造とすることとします。(ただしこの考えは目標であって、この場で将来発売される製品の無期限の保証をするものではありませんのでその点はご了承下さい。)
エコロジカルな人から見れば当たり前の結論と見えるかもしれませんが、商人の視線、利潤の追求という観点からはこれは常識から外れたことであるのです。
| 工業製品として | 21:22 | comments(4) | trackbacks(0) |
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