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有閑マダムキラー
今日は新宿にあるホテルのロビーの喫茶室で打ち合わせ。
10mほど先のテーブルにいる6人連れの初老の伯母様方がこちらに熱い視線を向けてきます。
「見つめてくれるのが若い子だったら嬉しいんだけどなぁ」なんて思っていると
どうやら視線はケロの宮にではなく、隣に座らせたケロミン3号に注がれているようです。

伯母様方が帰り際にこちらのテーブルの側を通るときに、「可愛い可愛い」と言って話しかけてきました。
オバ1「動いてたから何かと思ったわ」
オバ2「パペットなのねぇ」
ケロ 「開発中の商品なんです」
オバ3「あらまだ売ってないの?黒目が可愛いわ」
オバ4「このチャックは何?」
ケロ 「これはヒミツのポケットです」

ということで、楽器だと言うことは伏せてましたが、
ぬいぐるみとしての魅力でも伯母様方を魅了したようです。

先ほど見た国営放送の「プロフェッショナル」という番組で広告のプロが、
「無関心の人間をいかに惹きつけるか?それがプロの仕事だ!」
なーーんて言っておりました。
非カエル系の上品な伯母様6人中4人が「くぁあいい」と言われておりましたので、
かなり行けるかな?という手応えを覚えたのでした。
| パペット | 23:23 | comments(6) | - |
パペット4作目
ケロミンパペット3作目は、年末から楽器を組み込む改造をするため、
ぬいぐるみ作家北條さんのもとに里帰りしていました。
私は3作目を改造のつもりでいたのですが、
北條さんは全部作り直した方が良いと考えられたようで、
昨日打ち合わせに行くと4作目が出来ておりました!
4作目(左)はまだ完成ではありませんが、3作目とツーショット。

お腹の丸いレンコンのようなものがスピーカー。
右腕に見える白いものがダミーの楽器部分。
| パペット | 23:28 | comments(6) | - |
パペット打ち合わせ
今日は久しぶりにぬいぐるみ作家の北條さんのお宅を訪問。
ケロミンパペットに楽器のパーツを組み込む作業の依頼です。
それと併せて、ケロミンの構造の細部についても打ち合わせ。

私も10年間、車の足回りの開発をやっていましたので、
構造を考えることは素人ではありませんが、
流石はキャリア○十年。ぬいぐるみのプロです。
楽器のパーツとパペットの接合部分の構造について、
相談すると的確な提案が帰ってきます。

おかげでパペットから楽器部分を完全に取り外して
水洗いが出来る見通しが立ちました!!
| パペット | 20:58 | comments(2) | - |
ぬいぐるみ到着
通販で頼んだ3匹のぬいぐるみが届きました。
体のラインだとか手足の作りが参考になります。
小さな水かきのついた手がマニアックですね。
| パペット | 21:21 | comments(2) | trackbacks(0) |
パペット(その5)
さて、いよいよケロミンパペットも3作目です。
9月2日に受け取りに行ってきました。ジャーーン♪♪

要望した変更箇所はイメージ通り。
というよりも、鼻先の茶色のラインはフェルトを張り付けるのだろうと思っていた予想を超えて、匠の技と言うべきか、ベースの緑とは別の茶の布を縫い合わせたもので素晴らしい仕上がりです。
鼓膜も見る角度によってはほっぺたのようで、リアルを狙ったものが可愛さアップにも効果を発揮しており、一目で気に入ってしまいました!!
企画は私ですが、作家さんの作品としてのセンスが細部に息づいています。いろいろ角度を変えて見てもアマガエルの可愛らしさが良く表現されているのです。私は半分は親ですが、同時にケロミンパペットファンの第1号になってしまいました。


このパペットの仕上がりを見て、作家さんがプレイトーキンを可愛いとは思わないと言われた感覚が理解できたのでした。
私は以前からプレイトーキンのファンですし、新しいものが出るたびに(子供に買っていく親のような振りをして)ついつい買ってしまうのですが、このパペットが出来てからはお店でプレイトーキンを見てもちっとも心が動かないのです。

パペットに関してはこれで一段落として明日からはまた、コンセプトと楽器の話をしてゆこうと思います。
| パペット | 02:34 | comments(9) | trackbacks(0) |
パペット(その4)
再びパペットの話に戻ります。

8月24日、第2作目のパペットに面会するために作家さんのお宅へ。
前回は感性の違いを認めながらも、良くお互いの考えが分かりましたので、
今回のものはかなり私のイメージに近づきました。
これを見て「行ける」という確信が湧きました。
第2作
↑2作目。顔つきもリアルになってます。カエル好きなら分かりますが、これはアマガエルではなくアオガエル。
私も自分のイメージを固めながら要望をお伝えしていたところがあって、
形が出来てくると、更に見えてくるところがあります。
後から上積みをするということで、作家さんには叱られましたが、
本当に気に入ったものにするためには、妥協はしたくありません。

アマガエルの印である鼻の茶色のライン、指の数、耳の鼓膜等々。
より本物に近づけるための変更を入れた3作目をお願いしたのでした。

↑2作目にあごの骨を譲って歯抜けになってしまったプレイトーキン。尊い犠牲です。
| パペット | 17:47 | comments(3) | trackbacks(0) |
パペット(その3)
しかし、出来た1作目のパペットは私のイメージとはかなり違ってました。
「リアル可愛い」と、私がリクエストしたので、リアルさを体つきで表現し、顔を作家さんの考える可愛い顔つきにされたのでした。そのこと自体はとても自然なことです。1作目をお願いした段階では私の頭の中にイメージはあっても、はっきり具体化するまでには固まっていなくて、かなりの部分をお任せしてましたので違ったとしてもそれは私の責任です。

↑1作目のパペット。私の感性とは違いますが、女性には受けが良いようです。
私がけっこう可愛いと思っていたプレイトーキンは作家さんは可愛いとは思わないと言われるのです。
可愛いという感覚は人それぞれ違うということを痛感したのでした。

感性の違いだということはお互いに理性で納得できましたので、
極力感覚的な表現を避けて、出来る限り具体的に要求を伝えて2作目をお願いしたのでした。
| パペット | 23:10 | comments(2) | trackbacks(0) |
パペット(その2)
ケロミンはパペットと電子楽器の複合商品ですので、開発には意外に多くのスキルが必要になります。従来の楽器の演奏法、音楽の理論、パペット、電子回路(口開度&力のセンシング、マイコンハード、プリント基板設計、実装、マイコンソフト、MIDI)、オーディオ(アンプ、スピーカー)機構設計、カエルに関する知識。このぐらいのものが必要になります。余談ですが、書き出してみると改めて多いなぁと思います。器用貧乏で結構自分でこなしちゃうからかえって完成が遅くなるのですね。
このうち楽器の演奏法と音楽理論はネットで知り合ったお友達にいろいろ教えていただきました。

教えてもらっても私には出来ないのが唯一パペットの開発です。技術は理解力と基礎のベースさえあれば短期間に修得できますが、技能は一朝一夕には出来ません。ましてやこの分野のベースが無いのでお願いする意外にありません。
これについてもネットで検索して、多くの作家さんの作風を見て、イメージが近い方にメールを出して知り合いになり、また更に紹介いただいたのが今お世話になっているぬいぐるみ作家さんです。(発売の時期が来たらきちんとご紹介させていただきます。)

7月25日にに初めて作家さんのお宅を訪問し、ケロミンのコンセプトとパペットに関する要望をお伝えしてその完成を待ちました。そして完成の連絡をいただき、8月16日お宅を再訪しました。
つづく。
| パペット | 00:46 | comments(0) | trackbacks(0) |
パペット(その1)
今日は姪がガイドとして乗務する○○バスに親戚と乗って来ました。六本木ヒルズ→東京湾のランチクルーズ→銀座のコース。彼女のバスに乗ったのは初めてなのですが、近く自分のやりたいことを見つけて今の仕事を辞めるそうなので最初で最後になります。初めて見た仕事ぶりですがすっかり板に付いていて評判も良いそうです。これで辞めてしまうのはガイドとしてはもったいないところですが、本人の進みたい道ですのでエールを送ります。


さて、銀座の表通りでバスを降りた目の前がぬいぐるみ屋さんでした。ケロミンパペットの比較参考に早速店内へ。カエルものもいくつかありましたが、カエルに関わらず、リアルと可愛いのバランスの高さという観点で見て回りました。結論を言ってしまえば勝算があるという思いを強くして店を出ました。

先日の日記でぬいぐるみ業界ではリアルを意識しているものが無いように書きましたが、10万円する大型犬の輸入品の中にはリアルさで満点を与えられると思えるものもありました。しかし私の目には可愛く映らないのです。私のカエル好きと同じぐらい犬好きの人にだけ受けるのでしょう。唯一両立している思えたのはショーウインドウに飾られていたペンギンですが、これは元々可愛いペンギンをぬいぐるみでリアルに作ったのであって、高次のバランスを取るための特別の工夫はどうも見えてこないのです。

私は自分でぬいぐるみを作る能力はありませんからケロミンパペットについてはとても優れた作家さんにお願いして作っていただきましたが、プロデューサーとしては自分なりに考えました。

ということで、明日もパペットについて書いてみようと思います。
| パペット | 02:22 | comments(3) | trackbacks(1) |
パペットコンセプト
今夜は画像が見たいという声をいただきましたのでパペットについて書いてみます。
ケロミンを最初に作ろうと思ったときにイメージしたのは、カエラーならご存知のプレイトーキンでした。カエル界標準パペットとでも呼ぶべきもので、トイザラスで通常2499円で売っています。プレイトーキン↓緑が標準色
一時期製造元の都合で販売中止になったときは、オークションで3万円の値段がコンスタントに付いたほどの人気商品です。このパペットの人気の秘密を分析すると、
 1,ぬいぐるみの類としてはリアルである。
 2,人を喰った感じがする。
 3,カエル好きが見ると可愛い。
 4,値段の割に製造品質が良い。
 5,適度な大きさで存在感がある
これらの点が挙げられます。ケロミンのパペット部分としてはプレイトーキン以上の魅力がある商品にすることを第一の開発の目標に掲げました。

各項目について更に述べると、
1,リアルさについて、世間に出回っているぬいぐるみは、業界の外の人間から見るとリアルを意識しているとは思えず、プレイトーキンもまだまだ60点程度であるが、相対的に優れている。
  この点に関しては可愛らしさを妨げない範囲で最高水準のリアルさを狙う。
2,人を喰った感じ。この点は私はプレイトーキンにほぼ満点を付る。
  次の可愛さと相反する要素があるのでこの点はプレイトーキンに譲る。
3,可愛らしさ。これは感性にもよるが、最高水準を狙う。
4,製造品質と価格。価格は内部に楽器を組み込むことと、販売量で世界展開しているチェーン店の商品と比べるべくも無いので比較しない。製造品質は同等以上を狙う。
5,大きさはプレイトーキンと同程度とする。
窓の外を眺めるケロミン
↑窓の外を眺めてもの思いに耽るケロミン。
ひとことで言って「リアル可愛い」を目指す。
プレイトーキンを「アメリカンフロッグ」とするなら、ケロミンはリアルでありながら繊細な可愛らしさを持つ「ジャパニーズフロッグ」にする。
| パペット | 23:04 | comments(2) | trackbacks(4) |
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