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ケロミンの目指すもの
6月にケロミンが誕生してからほぼ毎日、短い時間ではありますが演奏しています。
ケロミン7号は仕事として触るというよりも、息抜きにふと手が伸びる愛用品になっています。
自分が創ったからということを別にしても、毎日触れていて楽しいのです。

ケロミンのコンセプトを考えた頃は、1カエル1楽器ということで、
アマガエルの場合はヴァイオリンの音をなるべく忠実に再現することを考えていました。
しかし、毎日接しているうちに、オーケストラについての1カエル1楽器は良いとしても、
ケロミンはケロミンであって、既存の楽器を模すことにあまり力を注ぐことは道を誤ると考えるようになりました。

現時点で私の考えるケロミンの目指すべきものは、
1,音楽の初心者であるとか、これまで音楽に縁の無かった人、苦手意識をいだいて
  いた人に演奏する楽しさを実感してもらうこと。
2,人の心を和ませること、人と人との心を結ぶための潤滑剤となること。

この2点に集約出来るのではないかと考えています。
演奏を身近なものにして、弱い者、疲れた者に優しく、心が安らぎ、
平和な気持ちになれる楽器として受け入れられたら素晴らしいなと思っています。


ヴァイオリンにはピッチカートという指先で弦を爪弾く奏法があります。
はじめはケロミンでそれを模すことを考えていましたが、
ケロミンの操作系には馴染まないので今は止めることにしました。
ヴァイオリンにはこの他に音階に区切られた高さの音と音の間を
グニュっと連続的につなぐグリッサンド奏法というものがあります。
音の高さを決めるために本来連続的な口の動きを用いているケロミンにとって、
この奏法を再現することは向いていますので、これは予定通り採用しようと思っています。
| ケロミンコンセプト | 14:55 | comments(4) | - |
ケロミン誕生
本日ケロミンが誕生いたしました。

ケロミンの特徴は、口をパクパクさせると音程が変わることです。
これまでにもパペットは出来ていましたが、
6月3日に初めてこの条件をかなえたケロミンが生まれたわけです。
7号と8号です。ケロミンの誕生日は6月3日になりました。


ケロミンは4日の朝からカエル展に参加するために福岡に発ちます。

まだ出発の準備が出来ていないので、手短に報告させていただきました。
| ケロミンコンセプト | 23:30 | comments(0) | - |
1カエル1楽器
昨日はケロミンオーケストラの妄想に触れましたが、やはりオーケストラをやるには楽器も十数種類必要ですし、楽器は音も外形も様々ですので、ケロミンもいろいろな種類があるのが自然でしょう。

電子楽器は作り手としては非常に自由度が大きいので、たいていの思いつくことは出来ます。音の種類もエレクトーンのように一台でいろいろな音を出すことが出来ますが、出来るからやってしまうのが良いのかと言うと、私はそうは思いません。

楽器には個性がありますし、カエルにも個性があります。それぞれの個性の共通する要素、近い要素を考えて、楽器とカエルを1対1に対応させるのが一番楽しいだろうと考えています。

16日の日記で第一弾のアマガエルはヴァイオリンにすると書きました。もちろんその後のことも考えてあります。これはカエルにもめっぽう強いホルン吹きの先生と相談して決めました。しかしみんな話してしまうと後の楽しみが無くなるので、時期が来るまで組み合わせの発表はひかえておくことにしようと思います。
| ケロミンコンセプト | 20:23 | comments(4) | trackbacks(0) |
なぜカエルなのか?
では、電子楽器をパペット型にするとして、パペットにもいろいろな種類があります。パペットはたいてい動物ですが、どの様な動物が相応しいでのでしょうか?
先頃お茶の宣伝で流行ったパペットにパンダがあります。しかしパンダに人気があるといっても、鳴き声が知られていない動物は楽器に向くとは思えません。
楽器に相応しいのは、以下の条件全てを満たす必要があると考えます。
1,鳴き声が美しいか、または親しまれていること。
2,その動物に違いの明確な多くの種があること。
  (楽器の種類が多いので多くの種を対応させたい)
3,鳴き声のバリエーションがあること。
4,パペットにし易い形であること。

まず1の条件を満たすのものは、
イヌ、ネコ、トリ、カエル、サル、ウマ、ウシ、クマ、イルカ、ゾウ、ヤギ、ヒツジ、ライオン、トラ、ブタ、アザラシ、恐竜、昆虫。
更に2の条件をクリアするのは
イヌ、ネコ、トリ、カエル、サル、イルカ、アザラシ、恐竜、昆虫。
3まで当てはめると
トリ、カエル、サル、昆虫。
4では、トリは種類によりくちばしの形がネックになるものがあります。しかし種の数が豊富なのでOK。
カエルは殆どの種が口が大きいのでOK。サルはチンパンジーのような口の大きなものは良いですが、一般にはそれほど口が大きくないし、トリ、カエルほどには親しまれてはいません。昆虫は表情に変化が無くあまり可愛くありませんので落ちます。


そこで最後はトリとカエルの一騎打ちになります。
世間一般でのトリとカエルの人気を比べるとトリの方に分があるかもしれませんが、
パペットとして人気のある動物はどちらか?と考えるとこれはカエルの圧勝なのです。
パペットマペットでもモチーフはカエル君とウシ君です。
前にも話が出たプレイトーキンも、最初はシリーズ中にカエルの他にイヌやネコがあったようですが、人気はカエルが圧倒的でした。

その原因を考えてみると、パペットというものは、人形劇であるとか、人形に思いや考えを託して表現する手段として使われると思うのですが、このときに大切なのは顔の表情の豊かさ、分かり易さであると思うのです。多くのパペットで操作できるのは口だけですので、口以外の顔の構成要素はなるべくシンプルであった方が良い。人間が顔だと認識するために最低限必要な要素は口と目です。口と目さえあれば顔になり、それはまさにカエルの顔であるのです。

パペットのモチーフとしてカエルの人気が高いのは必然であり、パペット型電子楽器もカエルパペットになることが最も相応しいのです。
| ケロミンコンセプト | 00:31 | comments(2) | trackbacks(0) |
なぜパペットなのか?
昨日までの話で、一つの動きの中で音階に従って音の高さの変わる楽器が、人間の直感にマッチして音楽そのものを楽しむのに向いているのではないかというお話しを致しました。

では電子楽器でこれを実現する場合には、どの様な楽器の形が相応しいのかを考えてみます。一つの動きと言いましたが、トロンボーンのように腕を前後に動かす動作もあるでしょうし、笛のような指先だけの動きもあるでしょう。電子楽器ではどのような形でも取れますから、演奏者にとって少ない負担で正確な動きの出来る動作がこれに向いていると言えるでしょう。
そうしてみるとやはり指で動かすことが一番良さそうです。特に、親指とその他の指の間ではさむ動きか、片手で握る動きが人間にとって一番楽に正確な動きが出来そうに思います。
では、指で挟むか握るとしても、まだいろいろな形があり得るでしょう。カスタネットのようなものでも良いし、ゴムマリ状でも良いかも知れません。この他にもマウスやジョグダイヤルも操作のし易い形ですから今後それらに類似の動きを取り入れた楽器が出現することもあるでしょう。

単に演奏の機能だけを考えれば、どれも充分でありましょうが、楽器とは楽しい器と書きます。英語なら musical instrument 即ち音楽の道具ですが、日本語では「音」という縛りがありません。演奏できることを前提に更に楽しさを加えることを考えれば、人間の手で直接動かす人形、パペットと組み合わせることは私にはある程度必然性があるように思えて来るのです。
皆さんはどう思われますか?
| ケロミンコンセプト | 23:55 | comments(2) | trackbacks(0) |
楽器の弾けない人が作る楽器
幼稚園の時は、スキップが苦手でした。
と言うよりも、全く出来ませんでした。
1人ずつ順番にスキップをする時間になると、
先生に手を掴まれてフロアを引きずり回されていました。

小学生のころは、音楽が嫌いでした。
歌は好きでないし、弾ける楽器がありません。
ハーモニカを合奏するときは、吹いている真似をしていました。
一生懸命集めるのに協力したベルマークがみんな管楽器に化けて
自分を苦しめることに理不尽な思いを抱いていました。

中学校に上がると、音楽で1を取りました。5段階評価の1です。
何で音で苦しむことを音楽と呼ぶのか理解できませんでした。

高校に進学して音楽の授業が無くなると、当時流行っていた歌謡曲を聴いて、
音楽は実は楽しいものだと初めて気付きました。



楽器を弾ける人には憧れを持つのですが、
才能の無さに環境の無さが相まって、弾ける楽器がありません。

そんな自分だからこそ、作れる楽器がある。
これまで弾ける楽器が無くて、寂しい思いをしている子供に
音楽は実は楽しいのだと気付いてもらえる
そんな楽器が作れるのだと思うのです。
| ケロミンコンセプト | 21:49 | comments(5) | trackbacks(0) |
ケロミンとは
パペットの口をパクパク動かすと、動きに応じて音程が変わる全くの新タイプ楽器。
初めて手にする人でも簡単な曲なら直感的にいきなり演奏できます。
名前のケロはもちろんカエルのケロ。
ミンは世界初の電子楽器と言われるテルミンからいただきました。
2006年春の先行発売、夏の正式発売を目指して目下精力的に開発中。
| ケロミンコンセプト | 21:49 | comments(5) | trackbacks(0) |
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